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贈る側も、受け取った側も。相場・のし・メッセージ・お返しまで

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立場お祝いを受け取った側の章

会社設立 お祝い お返し

会社設立のお祝いのお返し|要るか要らないか、相場・時期・品物・のしを受け取った側の目線で整理

  • 確認日:2026年10月23日
  • 約11分で読めます
  • 『会社設立お祝いマナー便覧』編集部
会社設立のお祝いのお返し|要るか要らないか、相場・時期・品物・のしを受け取った側の目線で整理

対象
お祝いを受け取った側

登記が終わって事務所に胡蝶蘭が届き、取引先や友人から現金やギフトの包みが続く。うれしい反面、「これ、全部にお返しをするものなのだろうか」と手が止まっている──そんな会社を立ち上げたばかりの方のための記事です。

立場はお祝いをいただいた側(新会社の代表者・総務担当)です。お祝いを贈る側の相場や品選びは扱いません。お返しをするかどうかの判断から、金額・時期・品物・のしまで、迷う順に並べています。なお、お返しは地域・業界・相手との関係・会社の方針で変わります。ここに書くのは一般的な目安です。

お返しは必要? 会社設立のお祝いをいただいたときの考え方

まず、お返しが要るかを決める

会社設立のお祝いをいただいたら、感謝を形にして返すのがビジネスマナーの基本、と説明する解説は多くあります。マネーフォワード クラウド会社設立の独立祝いの解説も、お祝いをいただいたら感謝の気持ちを形にするのがビジネスマナーだとしています。ただし「形」は品物だけではありません。お礼状、お披露目の会、仕事ぶりでの恩返しも立派なお返しです。

会社を立ち上げた直後は、登記後の届出、口座、取引先への挨拶と、やることが重なります。お返しの品の手配に追われて本業の準備が遅れるのは本末転倒なので、最初に「誰に品物を返し、誰にはお礼状だけにするか」の線引きをしておくと、あとが楽になります。

線を引く3つの物差し

  • お祝いの形:現金・商品券のような金額がはっきりしたもの/花や観葉植物のような飾るもの/メッセージや祝電のような言葉
  • 相手との関係:家族・友人/仕事の取引先/目上の恩人
  • お披露目の予定:会を開いて招くなら、その場がお返しを兼ねるという考え方がある

たとえば胡蝶蘭のような贈り花には、お返しの品を用意するよりも、すぐに丁寧なお礼状を送るほうが望ましいとされています(お礼状の章で詳しく扱います)。一方、現金や商品券をいただいたときは、金額に見合うお返しを考えるのが一般的です。メッセージや祝電だけをいただいた場合は、品物は不要で、お礼の連絡で足りると考える人が多いようです。

線引きの基準は会社ごとに決めて構いません。創業者が複数いる場合は、先に話し合って共通のルールにしておくと、「あの人にはお返しをして、この人には返していない」という食い違いを防げます。
お祝いの形ごとの、お返しの考え方の目安
図:お祝いの形ごとの、お返しの考え方の目安

お返しの相場:いただいた額の3分の1から半額が目安

お返しは3分の1から半額が目安

お返しの金額については、複数の解説で近い数字が出ています。三越伊勢丹法人オンラインストアの開業祝いのお返しの解説は、いただいたものの3割〜5割ほどを目安としています。マネーフォワードの解説は、いただいた金額の3分の1〜半額程度(半返し)。開店祝いのお礼状を扱う別の記事でも、返礼品はいただいたお祝いの金額の3分の1から半額程度が目安とされています。

いただいたお祝いに対するお返しの目安
図:いただいたお祝いに対するお返しの目安

数字はあくまで幅です。高額なお祝いをいただいたときは、半額を返そうとすると品物の選択肢が限られたり、かえって気を遣わせたりすることがあります。上の幅の下のほう、あるいはそれより控えめにして、お礼状に気持ちを込めるという考え方もあります。目上の方からのお祝いに、きっちり半額を返すと対等になりすぎる、という見方もあるため、迷うときは下限寄りが無難です。

金額がわからないお祝いのとき

花や贈答品は、いただいた時点で金額がわかりません。値段を店で調べて合わせるのは、見透かしたようで感じが悪いと受け取る人もいます。品物を返すなら、相手との関係と、その人が贈ってくれそうな価格帯の見当で決めるのが現実的です。連名でいただいたお祝いは、一人あたりの額を割って考えるのではなく、全体の額を目安に、皆さんで分けられる個包装の品を選ぶと収まりがつきます。

ここで挙げた割合は、独立・開業・開店のお祝いを扱う解説の目安を会社設立に当てはめたものです。会社設立に限ったお返しの統計は見当たらないため、自分で作った数字や架空の調査結果は載せていません。

お返しの時期:いつまでに贈れば間に合うか

目安は1〜2週間、遅くても1か月

時期の目安は、いただいてから1〜2週間以内、遅くとも1か月以内とする解説があります。お礼状と返礼品を贈るタイミングは、開店から1〜2週間以内が目安と書く解説もあります。会社設立の場合は、お祝いが届いた日と登記が完了した日、さらに事業を始めた日が重なったり前後したりするので、起点を「お祝いを受け取った日」に置くと混乱しません。

お祝いを受け取ってからの流れ(目安)
図:お祝いを受け取ってからの流れ(目安)

「お返しの品が間に合わない」ときは、順番を守れば大丈夫です。まず受け取ったお礼だけを先に伝え、品物はあとから届ける。電話やメールのお礼は当日か翌日、手紙は遅くとも1週間以内に出す、という目安が紹介されています。品物の到着が遅れそうなときほど、お礼の連絡だけは先に済ませておきましょう。

年末年始やお盆をまたぐとき

設立のタイミングが年末や連休の前後に重なると、発送先の受け取りが難しくなる場合があります。事務所が休みの時期に送ると、荷物が受け取られないまま保管されることもあります。相手の営業日を確かめ、休み明けの着日を指定するほうが親切です。品物は後日で構いませんが、お礼の一報は、休みの前に済ませておくと安心です。

お返しの品物:消えものを軸に、相手の事情に合わせて選ぶ

もらって困らない消えものが定番

お返しの品は、カタログギフト、焼き菓子、タオルセットなどの「消えもの」が定番とされています。会社設立のお祝いでは、取引先に事務所の人数分を配れる個包装の菓子や、持ち帰りやすいサイズのものが重宝されます。会社らしさを出したいなら、扱う商品やサービスにちなんだ品も選択肢ですが、押しつけがましくならないよう控えめな見せ方にとどめます。

お返しの品の選び方の一例(地域・業界・会社の方針で異なります)
相手 選び方の方向 気をつけたい点
友人・家族 好みに合う品、少し特別なもの 親しい相手でも、相手の事情を確かめる
取引先(少人数) 個包装の菓子、日持ちするもの 社内の受け取りルールを尊重する
取引先(大人数の部署) 皆で分けられる詰め合わせ 人数が多いと数が足りなくなりやすい
目上の恩人 品格のある定番、カタログギフトも 金額が相手より大きくならないように

お酒をお返しにする場合は、飲めない方や、社内規程で受け取りが制限されている会社があることに配慮してください。迷ったら、お酒以外の選択肢も添えられるカタログギフトのほうが無難です。商品を店のランキングや価格比較で決めるのではなく、相手の顔を思い浮かべて決める、くらいの気持ちで十分です。

お返しの品を選ぶときの目安
図:お返しの品を選ぶときの目安

■経理上の扱いは税理士へ

会社としてお返しの品を購入する場合、取引先への贈答は交際費等にあたるとされています。国税庁は、交際費等を得意先・仕入先その他事業に関係のある者などに対する接待、供応、慰安、贈答などのために支出する費用と説明しています(国税庁タックスアンサーNo.5265)。具体的な処理は、税理士に確かめてください。

お返しののし:表書き・水引・名入れの要点

表書きは内祝か御礼を使い分ける

お返しの品には、のし紙(掛け紙)を掛けます。表書きは、身内や親しい方には「内祝」、仕事関係など対外的な相手には「御礼」とする考え方が、百貨店の解説で紹介されています(三越伊勢丹グループの開店・開業の引出物の解説)。水引は紅白の蝶結びが一般的です。詳しい書き分けや、内のし・外のしの選び方、名入れの位置は、子記事の会社設立のお祝いのお返しののし(内祝と御礼の使い分け)で一つずつ確かめられます。

お返しののし紙の見方
図:お返しののし紙の見方

お披露目の会や挨拶回りで配る記念品は、お返しとは別の位置づけで、「設立記念」などの表書きが使われます。品物の性格によって表書きが変わる点だけ、ここで押さえておきましょう。

のし紙の名前は「誰あてのお祝いだったか」で決めます。会社あてなら会社名、個人あてなら代表者の個人名です。注文画面で内のしと外のしを選べる店も多いので、送り先ごとに指定を間違えないようにしてください。

お披露目会を開く・お返しを控える:品物を返さない選択

お披露目会がお返しを兼ねる場合も

お返しの品を一軒ずつ手配する代わりに、お披露目会やレセプションを開くという方法があります。マネーフォワードの解説は、開業パーティーに招待した場合はそのおもてなしがお返し代わりになるため、別途の品は要らないとしています。日比谷花壇の事務所開設祝いの解説でも、お披露目パーティーを行う場合はそれ自体がお返しとなるので、お返しは不要と言われている、と紹介されています。

ただし、会に来られなかった方や、会を開かなかった相手には、個別にお礼を伝える必要があります。招待しなかった人にお返しもしないと、いただいたまま音沙汰なしの形になってしまうからです。お礼状に近況の写真を添えるだけでも、気持ちは十分伝わります。

お返しを控えたほうがよいとき

  • 相手から「お返しは気にしないで」と添えられているとき。ただし、お礼の連絡だけは必ず入れる
  • 相手の会社が、社内規程で物品の受け取りを制限しているとき
  • 胡蝶蘭のように高価な花をいただいたとき。品物より、すぐに丁寧なお礼状を出すほうが望ましいとされる
  • 身内や親しい友人で、お返しより今後の付き合いで恩を返したほうが喜ばれる関係のとき

お返しを控える場合も、「何もしない」と「あえて品物を返さない」は別物です。お礼の連絡、お礼状、設立後の挨拶と、感謝を言葉で返す手段はたくさんあります。迷ったら、品物は控えめにして、言葉で厚く返すのが失敗の少ない道です。

お披露目会の費用や招待客の範囲は、会社の予算と方針で決まります。会社として支出する場合の経理の扱いは、税理士にご相談ください。

お礼状とメールを先に:お返しの前にやっておくこと

お返しの前に、まず言葉でお礼を

お返しの品が届くより前に、お礼の言葉が届いているかどうかで、相手の印象は大きく変わります。お礼の連絡は、メールや電話なら受け取った当日か翌日、手紙なら遅くとも1週間以内。ビジネスの場合は、まずメールか電話で伝え、そのあとで改めてお礼状を送るとさらに丁寧だとされています。

お祝いを受け取ってからの段取り
図:お祝いを受け取ってからの段取り

書面のお礼状は、取引先や目上の方には縦書きの便箋に手書きし、封書で送るのが最も丁寧な形式とされています。関係が近い相手や、簡単なお礼にとどめたい場合は、メールで十分です。ビジネスの手紙の頭語と結語は、日本郵便の「頭語と結語」のページで組み合わせを確かめられます(日本郵便の手紙の頭語と結語)。

お礼状の書き方、取引先・友人・目上の方ごとの例文、お花をいただいたときの書き方は、お礼状の章にまとめています。メールで届いたお祝いへの返信はメールの章、贈った側の視点で見ると、あちらはお祝いの文面そのものを扱っています。同じ立場で混ざらないよう、こちらは「返す側」だけに絞っています。

遅れてしまったときは、一言お詫びを添えて、気づいた時点で出します。連絡が途絶えたまま時間が経つより、遅れても言葉が届くほうが、はるかに印象が良いものです。

お返しの管理表を作る:複数からいただいたときの整理術

誰にどう返すかを一覧にする

お祝いが複数届くと、頭の中だけで整理するのは限界があります。簡単な管理表を作っておくと、返し忘れ、二重の連絡、のしの名前の取り違えを防げます。表計算ソフトで十分です。

お返し管理表の例
項目 書くこと 目的
いただいた日・品 届いた日、品物、金額がわかれば金額 お返しの目安を決める
贈り主・関係 会社名と個人名、取引の有無 のしの名入れ・文面を変える
お礼の連絡 日付と手段(メール・電話・手紙) 連絡漏れを防ぐ
お返し 品物、金額、のし、発送日 のし・宛先の取り違えを防ぐ
メモ 地域の習慣、社内規程の有無 次の機会の参考にする

共同創業者がいる場合は、管理表を共有し、誰がどの相手を担当するかを決めておきます。同じ相手に別々の言葉でお礼を伝えてしまうと、気持ちのこもった対応が台無しになるからです。

個人あてと会社あてを分ける

会社設立のお祝いには、会社あてと代表者個人あてが混ざります。会社あてのお祝いに会社名で返し、個人あてのお祝いには個人名で返すのが自然です。あて名の確認は、送り状やカードを見れば分かります。迷う場合は、お礼の連絡で「会社として」「私個人として」のどちらかに言葉を添えると、行き違いを避けられます。

いただいたものを会社の備品として使う場合は、その旨も管理表に残しておくと、あとで経理の確認をするときに役立ちます。

まとめ:お返しは「言葉を先に、品物はほどほどに」

言葉を先に、品物はほどほどに

会社設立のお祝いへのお返しについて、この記事で整理した内容を振り返ります。

  • 要否:現金・商品券なら品物を検討、花やメッセージならお礼の言葉が中心
  • 相場:いただいた額の3分の1〜半額(3割〜5割)が一般的な目安
  • 時期:受け取って1〜2週間以内、遅くとも1か月以内。お礼の連絡は当日か翌日
  • 品物:個包装の消えもの、カタログギフトなど。お酒は相手の事情に配慮
  • のし:家族・友人は「内祝」、取引先は「御礼」。紅白の蝶結び
  • お披露目会:開いた場合は、その会がお返しを兼ねるという考え方がある

どの項目も、地域・業界・相手との関係・会社の方針で変わります。この記事は2026年10月時点で確認できた一般的な目安で、相手の習慣が分かっている場合は、そちらを優先してください。

お返しの前に、お礼状やメールを出す段取りはお礼状の章で、のし紙の細部はお返しののしの記事で確かめられます。最初から全部を完璧にしようとせず、まず感謝の一言を届けるところから始めてみてください。

お祝いをくださった方々の顔を思い浮かべながら、一件ずつ丁寧に返していく時間は、会社を始めた最初の仕事のひとつです。慌ただしい時期ですが、そのやり取りが、これからの付き合いの土台になっていきます。

最後に

お祝いの品の山を前に、何から手をつけようかと腕組みをしている日があるかもしれません。まずは一番最初に届いたお祝いの送り主へ、一通のメールから始めてみてください。

新しい会社の最初の数か月に交わしたお礼は、あとから振り返ると、取引の入口だったりします。肩の力を抜いて、感謝を一件ずつ届けていきましょう。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

掲載順は優劣や推奨の順位を示すものではありません。いずれも「会社設立」「お祝い」「マナー」とこのページの話題で検索して見つかった、実在するページです(2026年10月確認)。各サイトの内容は各運営者の責任で掲載されています。

結婚の内祝い ご贈答マナー

結婚の内祝いにおけるのしや表書き、金額の見方を整理したページ。お返しののし選びを比べる参考になる。

開店・開業祝いの引出物|のし紙の書き方・記念品の選び方
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昇進祝いのお返しは必要?お礼状の例文

昇進祝いをもらったときのお返しの要否、お礼状の例文、マナーを整理。祝いごとのお返し全般の考え方の参考になる。

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