立場お祝いを贈る側の章
会社設立 お祝い 花
会社設立のお祝いの花|スタンド花・アレンジメント・花束の選び方と相場、届ける日

知り合いや取引先が会社を立ち上げたと聞いて、「お祝いに花を贈ろう」とまでは決めた。けれど、花店のページにはスタンド花、アレンジメント、花束、鉢物と並んでいて、どれを選べば先方が困らないのかがわからない。この記事は、そんなお祝いを贈る側の方に向けて書いています。
花を受け取った会社のお礼状や飾り方の話は含めていません。種類の違いから、色、相場、札、届ける日、予定が狂ったときの立て直しまでを、注文する前に決める順番で並べました。特定のお店や商品はすすめていません。胡蝶蘭については別の章で詳しく扱います。
会社設立のお祝いの花は、スタンド花・アレンジメント・鉢物・花束の4つから考える

ひと口に「お祝いの花」と言っても、花店で選べる形はかなり違います。会社設立のお祝いで候補になるのは、脚のついた台に切り花を盛ったスタンド花、かごや器に生けたアレンジメント、胡蝶蘭や観葉植物などの鉢物、手で渡す花束の4つが中心です。どれも気持ちを伝える贈り物ですが、届いたあとに必要な場所と手間がまったく違います。

花キューピットの選び方の解説も、予算と相手との関係に加えて、飾る場所の広さや屋内か屋外かで形を決めることをすすめています。たとえば、ビルの一室に入る小さな事務所に大きなスタンド花が届けば、廊下に置くしかなくなるかもしれません。反対に、道路に面した店舗を構える会社なら、店先を華やかにするスタンド花が喜ばれる場面もあります。
会社設立のお祝いの花選びで最初に考えたいのは、花の名前ではなく「どの形なら、相手の事務所で無理なく受け取れるか」です。形が決まれば、予算の幅も、届ける日の考え方も、立札の大きさも、そこから自然に決まっていきます。
押さえどころ
- 来客が多く広い場所なら、スタンド花や大きめの鉢物。
- 限られた空間なら、アレンジメントや小ぶりの鉢物。
- 式典で手渡すなら、花束。
- 迷ったら、来客の有無と事務所の広さを思い浮かべる。
胡蝶蘭は鉢物の代表で、会社設立のお祝いの花としてよく選ばれます。本数や色の決め方は胡蝶蘭の章に、観葉植物の選び方は観葉植物の章にまとめたので、この章では花全体の選び方を扱います。
スタンド花はおしゃれでも、置き場所と回収の有無を先に確かめる

スタンド花は、大型のアレンジメントに脚をつけたようなフラワーギフトです。「フラワースタンド」「フラスタ」とも呼ばれます。店先に置けば遠くからでも目に入るので、新しい店ができたことを通りがかりの人に知らせる役目も果たします。贈り主の名前を書いた札も大きく見えるため、取引先との関係を周りに示す意味で選ぶ会社もあります。
ただし、花キューピットの解説には、スタンド花がいくつも届くとかなりの場所を取るので、置く場所があるかを先に確かめる必要があると書かれています。開業の初日は先方も慌ただしく、届いた花の置き場に困るのは避けたい事態です。

もう一つ見落としやすいのが、花が終わったあとの片付けです。スタンド花の台は、花店が後日引き取りに来る場合と、受け取った側で処分する場合があります。同じ花キューピットの選び方の解説では、台を回収してくれる花店に頼めば片付けの手間がかからない点が、スタンド花の長所の一つに挙げられています。注文の際は、回収の有無と時期を必ず確かめ、先方にも伝えておきましょう。
色合いや段数を選べる花店も多く、おしゃれなデザインのスタンド花も増えています。それでも、会社設立のお祝いでは見た目より先に「置けるか」「片付けられるか」が大事です。共用のエントランスに私物を置けない建物もあるため、オフィスビルに入る会社なら管理規則まで含めて相手に聞いてみてください。
事務所を持たず自宅で仕事を始める相手や、屋内しか置き場がない相手には、スタンド花ではなく次の節で扱うアレンジメントや小さな鉢物のほうが向いています。
アレンジメント・花束・プリザーブドフラワーは、受け取る人の手間で選ぶ

フラワーアレンジメントは、吸水性のスポンジを入れたかごや器に花を生けた形です。届いたらそのまま受付や応接室の机に置けるので、花瓶を用意する必要がありません。会社設立のお祝いで、相手の事務所がそれほど広くない場合や、取引先へ控えめに祝意を伝えたい場合に選びやすい形です。
花束は、そのままでは飾れません。受け取った人が花瓶を探して生け直すことになるため、事務所へ配送するより、設立のお披露目や式典の場で手渡しする場面に向いています。会場での贈呈なら、写真に残る華やかさも花束ならではの良さです。

最近は、生花に保存のための加工をしたプリザーブドフラワーを選ぶ人もいます。水やりが要らず、花粉や香りもほとんどないので、忙しい立ち上げの時期の負担が小さいのが利点です。花キューピットの解説では、生花ではない花を贈ることは今ではマナー違反とまでは言えないとしつつ、生きていない花を縁起の面から気にする人や年配の方もいるので、念のため先方に確かめたほうが安心だと案内しています。
小児科やキッズ向けの教室のように子どもが出入りする場所なら、とげや鋭い葉先のある植物は避けたほうがよい、とも書かれています。ペット関連の店では、動物が花を口にしてしまう心配から、生花を贈ってよいかを事前に確認するよう案内されています。相手の業種によって、同じ花でも向き不向きが変わる点は覚えておきたいところです。
形を一つに絞れないときは、相手に「お花をお贈りしたいのですが、飾りやすい形はありますか」と尋ねてみてください。花キューピットの選び方の解説にも、スタンド花を贈るつもりで連絡したら観葉植物を希望された例が紹介されています。会社設立のお祝いはサプライズにこだわらず、先方の希望を優先するのが基本のマナーです。
お花の色は明るい色が中心。赤い花を避ける理由と、例外になる場合

会社設立のお祝いの花には、ピンク、黄色、オレンジ、白など、明るく華やかな色がよく選ばれます。ピンクは花の種類が多いので選びやすく、黄色やオレンジは遠くからでも目を引くため、店先に置くスタンド花でよく使われます。白とグリーンでまとめた花は、落ち着いたオフィスや士業の事務所にもなじみます。
一方で、赤い花は避けたほうがよいとされることがあります。日比谷花壇の会社設立祝いの解説は、赤い花を避けたい贈り物の一つに挙げ、「赤いもの」が「赤字」を連想させるためと説明しています。花キューピットの解説では、赤は火や火事を連想させる点も理由として挙げられています。どちらも、新しく事業を始める会社に縁起の悪い言葉を重ねないための配慮です。

ただし、赤い花が必ず失礼になるわけではありません。花キューピットの解説には、会社や店のコーポレートカラーが赤なら、赤い花を贈ることもあると書かれています。ロゴやお店の内装が赤で統一されているなら、その色を取り入れた花のほうが喜ばれることもあるでしょう。迷う場合は、赤を差し色程度にとどめるか、先方や花店に相談すると安心です。
色の受け止め方は、地域や業界、相手の考え方によっても変わります。ここで紹介したのは一般的な目安であり、「この色なら絶対に大丈夫」という決まりではありません。お祝いの気持ちをどう受け取ってもらえるかを考えて、相手に合う色を選んでください。
花以外の品で避けたいもの(火を連想させる品など)と、その理由はプレゼントの章にまとめています。
会社設立のお祝いの花の相場は、関係の深さと花の形で幅をとる

花を贈るときの予算は、相手との関係と花の形の両方で考えます。開店・開業祝いの花の相場として、花キューピットのビジネス向けの解説は、取引先へは1万円〜5万円(重要な相手は3万円〜5万円)、友人へは5,000円〜3万円という幅を示しています。弥生の会社設立祝いの解説は、花に限らないお祝い全般の目安として、友人・知人は5,000円〜3万円、一般的な取引先は1万円〜5万円、重要な取引先は3万円〜5万円と、ほぼ同じ幅を挙げています。

この数字は、あくまで解説記事が示す一般的な目安です。花の量や種類、地域、配送料によって、同じ予算でも届く花の大きさは変わります。会社としてお祝いの花を手配するなら、社内の慶弔規程や取引先ごとの決まりがあるかも先に確認してください。
予算が決まったら、その金額でどの形の花が届くかを花店のページで確かめます。小さなアレンジメントと大きなスタンド花では、同じ「お祝いの花」でも価格の幅がまったく違います。同じ花キューピットの解説には、相場にとらわれず、贈り先が花を飾る場所を考えて決めるのもよいという一文もあり、金額だけで形を決めないことが大切です。
個人で贈る場合は、高すぎる花がかえって相手にお返しの気遣いをさせることもあります。無理のない範囲で、相手が飾りやすい大きさの花を選ぶほうが、会社設立のお祝いとして気持ちよく受け取ってもらえます。連名にして予算を合わせる方法もあります。
会社設立のお祝い全体の金額の考え方や、現金と品物の比べ方は相場の章で詳しく扱っています。
花の立札(札)とメッセージカードは、注文のときに文面まで決める

会社設立のお祝いのスタンド花や鉢物には、誰から届いた花かがわかるように立札(お名札・木札)を付けるのが一般的です。日比谷花壇の開業祝いの解説では、スタンド花やアレンジ、ラン鉢、観葉植物などに贈り主の名前札を付けて贈ると案内されています。
札の上には「祝」「御祝」「祝 御設立」などのお祝いの言葉を書き、この頭書きは赤い文字にするのが一般的です。その下に、贈り主の会社名と役職・氏名を正式な表記で入れます。お届け先の名前を「○○様」と入れることもあります。

同じ日比谷花壇の解説には、札の書き方は依頼する花店によって違う場合があるという注意も添えられています。地域の慣習に合わせて花店が書式を整えることもあるので、注文時に見本を見せてもらうと安心です。会社名の「株式会社」の位置や、役職の書き方を間違えないよう、名刺や登記上の正式名を手元に用意しておきましょう。
札とは別に、メッセージカードを添えることもできます。札は周りの人にも見える「看板」の役目、カードは相手にだけ届く「手紙」の役目と考えると、書き分けやすくなります。カードには、会社設立をお祝いする言葉と、これからの発展を願う一言を、相手との関係に合わせて書きます。
花を届ける日は、切り花と鉢物で分けて、開業日と受け取りの都合に合わせる

お祝いの花をいつ届けるかは、花の形によって目安が変わります。日比谷花壇の開業祝いの解説では、開店の1週間ほど前から前日までに届けるのがよいとしたうえで、スタンド花やアレンジメントなどの生花は、傷まないよう当日の朝一番に届けるよう案内しています。花キューピットのビジネス向けの解説も、切り花は開店当日の午前中か前日、胡蝶蘭や観葉植物などの鉢物は開店1週間前から前日、または当日午前中を目安に挙げています。

ここで気をつけたいのは、目安の起点が「開店」や「開業」の日だということです。会社設立の知らせに書かれた日付が、そのまま事務所に人がいる日とは限りません。登記上の設立日と、仕事を始める日、お披露目の日が別々の会社もあります。案内状の日付が何の日なのかを読み、花を受け取れる日を相手に確かめましょう。会社設立日の決め方や縁起は、このサイトでは扱わず、会社設立日を専門に扱うサイトの担当としています。
受け取りについて尋ねるときは、贈ろうとしている花の形と大きさを伝えると、相手も答えやすくなります。「スタンド花を一基お贈りしたいのですが、受け取れる日と置き場所はありますか」と具体的に聞けば、置き場や搬入の可否まで一度に確認できます。開業の前日は先方も忙しいので、日比谷花壇の解説にあるように、都合のよい時間帯を前もって聞いておくと手配が確実です。
例文:取引先へ、花の受け取りを相談する文例
このたびの貴社ご設立、誠におめでとうございます。お祝いのお花をお届けしたく存じますが、お受け取りに差し支えのない日時とお届け先をお知らせいただけますでしょうか。ご多用の折、ご都合のよいときで結構です。
式典やお披露目の会場へ直接届ける場合は、主催者の了承を取ってからにします。会場が花を預かれるとは限らず、大きなスタンド花は搬入の時間が決まっていることもあります。会場で飾ってほしいのか、新しい事務所に置いてほしいのかを分けて相談すると、届け先を決めやすくなります。
注文したら、花店からの確認の連絡で日時と届け先を読み直してください。「何日の午前着」と頼んだつもりが別の日で受け付けられていた、という行き違いは、会社設立のお祝いの花では意外とよく起こります。希望日を入力したことと、その日に届くと確定したことは分けて管理しましょう。
お祝いの花が遅れたとき・予定が変わったときの手配の立て直し方

会社設立を後から知った、注文が間に合わなかった、開業や式典が延期になった。予定どおりにいかない場面でも、お祝いの花を贈ること自体をあきらめる必要はありません。プレミアガーデンの胡蝶蘭のマナー解説でも、お祝いの日を過ぎた場合は、受け取れるかを確かめてから贈る考え方が案内されています。
開店や開業のあとに花を届けるときは、札の頭書きを変える方法があります。花キューピットの選び方の解説では、開店後になる場合はお名札に「祈 御発展」と書くよう案内しています。あわせて、時期を逃さないよう遅くとも1週間〜10日前には準備するのがよいこと、大きく時期を逃した場合は1周年など次の機会に贈る人もいることが紹介されています。

開業や式典が延期されたら、まず自分の注文がどの段階にあるかを確かめます。申し込み前なのか、札の制作中なのか、すでに配達の手配が済んでいるのかで、できる対応が変わります。延期の知らせを受け取っただけで、花店の配達日まで自動的に変わるわけではありません。切り花は日を延ばすと傷むこともあるので、変更できるかどうかは花店に早めに相談してください。
会社を立ち上げたと聞きました。本当におめでとう。知るのが遅くなってしまったけれど、お祝いにお花を贈らせてほしいです。事務所で受け取りやすい日と、置けそうな大きさを教えてもらえるとうれしいです。
遅れたことを取り戻そうと、予算を大きく上げたり、確認を待たずに発送したりする必要はありません。設立直後と今とでは事務所の状況が違い、すでにたくさんの花が並んでいるかもしれません。「お気遣いなく」と言われたら、その気持ちを尊重して、言葉でお祝いを伝えるだけでも十分です。
複数人で贈る花なら、先方とのやり取りは一人の窓口にまとめます。別々の人から同じ確認が届くと、相手の返事が行き違う原因になります。決まったことだけを参加者に共有し、まだ確認中のことは「確認中」と伝えるのが、予定が変わったときの基本のマナーです。
まとめ|会社設立のお祝いの花は、相手の事務所で「置けるか」から決める

会社設立のお祝いに花を贈るときは、花の名前より先に、相手の事務所や店で無理なく受け取れる形を考えるのが近道です。スタンド花は置き場所と回収、アレンジメントは飾る机、鉢物は世話をする人、花束は手渡しの場面というように、形ごとに確かめることが違います。
- 花の形を、相手の事務所の広さと来客の有無で決める。
- 色は明るい色を中心に、赤は理由を知ったうえで相手の会社の色と照らし合わせる。
- 予算は関係の深さで幅をとり、会社の規程も確かめる。
- 札の頭書き・贈り主の正式名・カードの文面を注文時に決める。
- 切り花か鉢物かで届ける日を分け、受け取れる日と場所を相手に確認する。
- 遅れや延期があったら、注文の状態と相手の受取を確かめてから動く。
ここで紹介した相場や時期は、あくまで一般的な目安です。地域や業界、相手との関係、先方の会社の方針によって、ふさわしい花も届ける日も変わります。案内状に贈り物を辞退する旨が書かれていれば、その意向に従いましょう。
会社として花を贈る場合の費用の扱いや社内の決まりは、経理の担当者や税理士に確認してください。胡蝶蘭の本数や色、観葉植物の種類、札の書き方は、それぞれの章で詳しく扱っています。お祝いの花が、新しい会社の門出に気持ちよく飾られるよう、相手の立場から一つずつ確かめていきましょう。
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注文する前に、相手の事務所を思い浮かべて「この花はどこに置かれるだろう」と一度考えてみてください。置き場所が浮かばないときは、それが相手に確認するべきことです。会社設立のお祝いの花が、新しい会社の最初の日を明るくしてくれますように。
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